こんにちは!『Kee(ケエ)【@Kee_s_Art】』です。
今回は「自分の手」をスケッチしました。
実際に自分の利き手じゃない方の手を見ながら、描きました。
手は描くということは、わざわざ描くものを探しに行ったりする手間もないし、スケッチ初心者さんにとっては手っ取り早く描けるモチーフだと思うんですよね。
なので、スケッチをこれから始めたいと思っている人には、手軽に手をスケッチしてみて欲しいと思ったのですが…。
手描くの難しいから描けないよ…。
「難しそうなイメージがあるから描けない」って思う方も多いのではないしょうか。
なので、今回は私なりの手の描き方のコツをテーマにお話ししたいと思います。
手が上手く描けないと悩んでいる方
スケッチをこれから始めてみたいけど、何を描いていいのかわからない方
ペン線画と水彩色塗りのスケッチを描いてみたい方
参考になりましたら、大変嬉しいです!
YouTubeに今回の記事の内容の描き方解説の動画をアップしておりますので、こちらも併せて見てください♪
それではスタートです。
- 利き手じゃない方の手を横に置いてラフを描く
- ミリペンで線画、大きさの比率がわかるように腕時計から描く
- 形を描きながらシワも少し描いてあげる
- 影となる色から塗っていく
- 時計のゴールドはバーントシェンナとカドミウムイエローをメインの色として塗っていく
- 時計のゴールドの色に影の色を混ぜて時計の文字盤をうっすら塗る
- パーマネントローズを影の色に混ぜて爪に塗り、余った絵具で影を濃くする
- 服のシャツの白はホワイトの絵具を塗るのではなく少し他の絵の具を混ぜて塗る
- 水彩絵具が乾いているかチェックする
- 水彩ペンの肌色で色を塗っていく
- 赤い水彩絵具で手の色の濃い部分に塗る
- 手の甲の血管が見えるところには少し青みを足す
- 明るい黄色の水彩ペンで腕時計に鮮やかさを足す
- 手のスケッチの完成!
- 今回のスケッチで使った道具紹介
- 今回使った色をサラッと復習
- 『【スケッチ初心者さんおすすめ】手のスケッチから始めてみよう。少しリアルな手の描き方のコツをゆるっと解説。』のおわりに。
利き手じゃない方の手を横に置いてラフを描く
まずはラフから描きます。
私はいつもスケッチの参考にするお写真をiPadに表示して、横にiPadを置いて描くことが多いです。
だけど、今回は自分の手を横に置いて、見ながら描きました。
なので、いつもよりは少しラフはしっかり目に描きました。
この後ペンで線画を描いていくので、ラフの線は消すので薄めにラフを描くようにしましょう。
とは言いましたが、筆圧がついつい濃くなってしまうタイプの人もいるかと思います(笑)
もし濃くなってしまったらラフの線を消すときに一生懸命消せばいいので、そこまで気をわずに、しっかり形を見て描くって感じかなと思います。
だけど、ラフはラフなので、このあとにペンで線画を描くときは、この線通りに描くというわけではなくバランス見ながらペンで線画を描きます。
ミリペンで線画、大きさの比率がわかるように腕時計から描く
ラフが描き終わったので、ミリペンで線画を描きます。
私は今回あえて、腕時計や袖のシャツも描くことにしました。
手の描き方なんだから、わざわざ描かない方がいいのでは・・・?
確かにそういった意見もあるかと思います。
だけど、今回私がお話ししているのは、手のスケッチの描き方のコツとなります。
こうアタリをとって描くといいよとかそういった描き方の話は、今回しません。
もし、そう言った理論的な描き方のコツを知りたかった方はがっかりさせてしまったかと思います。大変申し訳ありません…!
アタリのような役割になるのがラフの線になるのかなとは思うけど、ラフのときもペンで線を描くときも、流れるように描くを意識して描きます。
よくある手の描き方だと、手のひらと指を分けて丸や四角のようなアタリを描くのような描き方もあるのかなと思います。
アタリをしっかり描いてから描くって方も多いのではないでしょうか。
私も以前キャラクターのイラストをよく描いていたときは、アタリを描いて一生懸命描いておりました。
全然上手く描けん。私には手は描けないのかあ・・・。難しいなあ。
って思ったこともあります。
それから月日が経ち、今の絵のスタイルの「スケッチイラスト」を描くようになってからは、アタリなどは描かずに今回のように描きたいモチーフと一緒に手を流れるように描くようになったんですよね。
今回の場合は時計ですね。あと私は食べ物を手に持ったスケッチとかよく描いてたので、それでついでに手を描いておりました。
そしたら、以前よりも自然と手が描けるようになった気がしております。
私が描いているのは「スケッチ」なので、理論というよりは、感覚で描いていってるイメージです。
描き方の理論をしっかり頭の中に叩き込んでみたけど、上手く描けなかった、、。って思ってる方は、私のように一旦感覚で描いてみるのはおすすめです。
だけども、バランスを取れた絵を描きたいとも思っております(笑)
そのために、あえて初心者さんは手以外の部分を描くことで、手の比率がわかると思います。
描くものは増えてしまうけど、あえて描くものを増やすことで、バランスの良い手が描けるという私なりの手の描き方のコツとなります。
形を描きながらシワも少し描いてあげる
腕時計から下の部分が描き終わったので、次は手の線を描きます。
上に流れるように描いていき、なんとなく外側の線から描いていき、
その外側の線の近くの手のシワも描いてあげると、このシワの近くにこの指があるとかわかるので、それもバランスの取れた手に近づくことができると思います。
今回はグーのポーズをした手になっているので、血管も見えるので、それも軽く描きます。
皺や血管もなんとなく描いてあげると、少しリアル感がでます。
リアルの絵が苦手な人はそこは省くのもありだと思うので、自分の好みに合わせて描いてみてください。
影となる色から塗っていく
線が描き終わったので、ラフの線を消します。
水彩絵具を使って色を塗ります。
影は濃い青のウルトラマリンと、茶色のバーンとアンバーを混ぜて、影の色を作ります。
今回は青を多めにしたグレーのような色を作りました。
手首の服の袖の近くや、腕時計の下や、手の甲の骨の部分、血管、手のシワなどに濃いめに影の色をつけます。
そして、影が近くにあるところには、余った絵の具で軽く全体的に塗ります。
影が近くにないところは、あまり影の色を入れないように注意しましょう。
塗りすぎてしまったときの応急処置は、水をつけて、布巾でポンポンすると色が薄くなります。
ただし、この応急処置は塗ってから時間が立ってしまうと、絵具が乾いて紙に馴染んでしまうので、乾いてないときにやるのがおすすめです。
なので、塗りすぎた!と少しでも感じたらすぐにやるのがおすすめです。
時計のゴールドはバーントシェンナとカドミウムイエローをメインの色として塗っていく
全体的に影が入れ終わったので、続いて、時計を塗っていきます。
時計の色はゴールドなので、明るい茶色のバーントシェンナをメインとした色を塗っていきます。
今回色を作るのに時間がかかりました(笑)
ゴールドっていう色って、絵具で表現するってなると難しいですよね。
バーントシェンナにウルトラマリンを混ぜて、ちょっと違うな〜って思って、さらにバーントシェンナを混ぜて、さらに濃い黄色のカドミウムイエローを混ぜて色を作りました。
あえてまばらに塗ることで、光っている感じというか金属っぽい感じが表現できると思います。
さらに、明るいと感じたところには、カドミウムイエローを追加で混ぜて、黄色の割合が多い色で塗ります。
私の視界では、右側の部分の方が明るいので、そっちは黄色メインに塗りました。
塗りながら、利き手じゃないスケッチをしている手は横に置いて、なんとなく色を見ながら塗りました。
時計のゴールドの色に影の色を混ぜて時計の文字盤をうっすら塗る
一般的にはこの塗り方をやっている人はいるのかわからないのですが(笑)
私は、パレットに残っている色同士をなんとなく組み合わせて、色味を少し変えて塗ることが多いです。
今回は、腕時計の色で作ったゴールドの色と、影のときに塗った色を少し混ぜて色を作り、
時計の文字盤の部分にうっすら色を塗りました。
色を多くは塗らないであろう箇所だったりで、今まで作った色でなんとかなりそうな場合はおすすめの色の塗り方です!
パーマネントローズを影の色に混ぜて爪に塗り、余った絵具で影を濃くする
続いて、濃いピンクのような色のパーマネントローズを、先ほど作った影の色に混ぜて色を作りました。
爪や手のシワを中心に色をつけていき、先ほど影を入れたところにも色塗って色味を調整します。
影の色にピンクが追加された感じで、より手っぽくなったかなと思います。
今回はこの後は肌の色にしていくけど、これはこれで完成でもありだなと思うとは個人的には思う(自己満)
時間がないとか、ここまでで満足した人はここでスケッチ終了するのもありだと思いますので、参考までに(笑)
服のシャツの白はホワイトの絵具を塗るのではなく少し他の絵の具を混ぜて塗る
続いて、服のシャツの色も少し色味を調整します。
白の絵具のチャイニーズホワイトを多めにとり、そこにバーントシェンナを混ぜて、少し君のかかった白の色を作って塗りました。
「白って200色あんねん(アンミカさん)」の名言もある通り、白と思う色にも少し色をつけてあげると、色に奥行きが出ると思っております。
パーソナルカラー好きなのもあり、この名言が大好きなんですよね(話脱線)
水彩絵具が乾いているかチェックする
大変お待たせしました!!いよいよ肌色を塗っていきます!
その前に、一旦ここで少しお時間を置いて、水彩絵具を乾かしました。
多分10分くらい置いたと思うんですけど、乾いているか少し触って確認します。
乾かす理由としては、
- これから色塗る色が上手く色が乗らないから
- これから塗る色ともともと塗ってあった色が混ざってしまうから
- 乾かしてから色を重ねると、明暗が表現できるから
となります。
乾かしている時間が待てない人は、ドライヤーを横に置いて色を塗る方法もあります。
私は待てない性格ではあるけど、ドライヤーをこのために用意するのが面倒という、この時ばかりはめんどくさがりの勝利です。
なので、パソコンで作業したり、SNSをちょっと見てたら意外と時間は経っているので、待てない性格の人も待ちましょう。
この後塗る気分じゃなくなったときとかは、翌日以降になってもOKです(笑)
他のことしてたら気分じゃなくなることってあるんですよね(笑)他ものが描きたくなったりとか。
他のものを描いてしまったら、それはそれでラッキーです。
なぜなら、他ものの色を乾かしている時間に、別の絵の色が塗れるからです。
飽きっぽい人はこの方法もおすすめです。
今度機会があったら、2枚同時に描くとかYouTubeの企画でやってみたい。見たい方は、YouTubeでコメントください(笑)
水彩ペンの肌色で色を塗っていく
いよいよ、肌色を塗っていきます。今回は水彩ペンを使って塗っていくことにしました。
最初パレットに水彩ペンを塗って水彩絵具のように塗って行こうとしたんだけど、思ったより塗る範囲が多いと感じたので、
直に水彩ペンで塗っていきます。ちょこちょこ水をつけながら、塗っていきました。
先ほど影を入れたところにも上から水彩ペンで塗っていってOKです。
影を入れていたところは自然と濃い色になっていることがわかるかなと思います!
手の甲の拳の部分とか、血管の周りとかは水彩ペンを多めに塗り重ねると、影のところに塗った肌色とはまた違う感じの肌色になると思います。
利き手じゃない方のスケッチした手を横に置いて、自分の感性を信じて肌色を塗っていきます。
今回肌色を水彩絵具で作るのが面倒に感じてしまったので、お手軽な水彩ペンを使いました(笑)
水彩絵具で色を作るなら、たっぷりの白に、カドミウムレッドかパーマメントローズ、そしてウルトラマリンかセルリアンブルーを混ぜるかなっと今の段階では思っております。
こちらもまた機会があったら、YouTubeの動画かブログの記事で紹介したいな!って思っております。リクエスト希望の方は教えてください♪
赤い水彩絵具で手の色の濃い部分に塗る
肌色が塗り終わったらので、全体的に色を微調整します。
手の甲の骨が出ている付近は赤みを足してあげます。
カドミウムレッドを薄くとって、ポンポンといった感じで色をつけてあげます。
うっすら血色が出る感じで、よく見ると他の肌色を少し違うことがわかればOKかなと思います。
手の甲の血管が見えるところには少し青みを足す
影のときにも血管は塗ったけど、肌色を塗ったら少し薄くなってしまったので、色味を調整しました。
ちなみに使った青はウルトラマリンになります。
明るい黄色の水彩ペンで腕時計に鮮やかさを足す
手の色が塗り終わりました。
最後に腕時計の色も少しだけ調整して完成です。
水彩ペンで、水はあまりつけずに描いていく感じで色を塗りました。
そうすることでゴールドの光が表現できたかなと思います。
実際のゴールドはもっとくすんで見えるかもしれないけど、私は絵にするときは少し鮮やかにするのが好きなので、私が思ったゴールドに仕上げました。
手のスケッチの完成!
これにてスケッチの完成です!
塗っているときはあんまり気づきづらかったかもしれませんが、色の微々たる変化を感じますね。
個人的にはそれが少しリアル感も出るポイントにもなるかなと思います。
YouTubeに今回のスケッチのイラストメイキング動画をアップしました。
色の微々たる変化もわかりやすいかなと思います。今回記事にしている内容も動画でお話ししておりますので、ぜひこちらも見ていただけたら嬉しいです。
今回のスケッチで使った道具紹介
最後に今回のスケッチで使った道具たちをさっと紹介します。
まずはペン線画に使ったペンはサクラクレパスさんのピグマペンとなります。
色塗りに使った水彩絵具は、ウィンザー&ニュートンさんの水彩絵具です。
水彩ペンは呉竹さんの「ZIG クリーンカラー リアルブラッシュ」です。
これからペン&水彩でスケッチを描いてみたい方の参考になりましたら嬉しいです!
以下の動画では、水彩スケッチをこれから始めてみたい方に向けて、書き方のほかに画材についても詳しく紹介しております。気になった方は見てください♪
水彩ペンの詳しいレビュー動画はこちらになります。
イラストや動画が良かったよ〜って思っていただけましたら、ぜひチャンネル登録とグッドボタンもよろしくお願いします♪
今回使った色をサラッと復習
最後に今回使った色をサラッと復習します。
まずは全体の影となる部分を、水彩絵具でウルトラマリンとバーントアンバーを混ぜて塗りました。
続いて時計のゴールドを、水彩絵具でバーントシェンナとカドミウムイエローを中心にウルトラマリンも少し混ぜて色を塗りました。
先ほど影のときにウルトラマリンとバーントアンバーを混ぜて作った色にパーマネントローズを混ぜて少し赤みのある影を作り、爪や手の皺の部分に色を追加しました。
そしてシャツの白は、水彩絵具のホワイトにバーントシェンナを混ぜて色を作って、ほんのり黄色よりの白を塗りました。
水彩絵具が乾いてから、水彩ペンの肌色で色を重ねました。水彩ペンの色ナンバーは、「No.071 ナチュラルベージュ」を使いました。
その後、水彩絵具の赤系のカドミウムレッドを手の甲の骨の部分などに重ねて塗って色を微調整しました。
そして血管の部分には、ウルトラマリンを混ぜて色を微調整しました。
最後に水彩ペンのイエローで時計の色を鮮やかになるように色を追加しました。水彩ペンの色ナンバーは、「No.055 イエロー」を使いました。
色の作り方やどんな色を塗ればいいのかなどの、参考になりましたら嬉しいです!!
『【スケッチ初心者さんおすすめ】手のスケッチから始めてみよう。少しリアルな手の描き方のコツをゆるっと解説。』のおわりに。
ここまで見てくださり、本当にありがとうございました。
これからスケッチを始めたいけど、何から描けばいいのか?と思っている方は、ぜひ自分の手から気軽にスケッチしてみてください。
そして、手がうまく描けないと悩んでいる方に今回お話しした私なりの手の描き方のコツが参考になりましたら大変嬉しいです。
今後もブログ&YouTubeでは、こんな感じで私のスケッチを発信をしていく予定です。
これからの発信に興味を持っていただけましたら、またサイトに遊びにきてください。
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描いて欲しいものとか、話して欲しいお話などありましたら、YouTubeのコメントまたは本サイトのお問い合わせから教えてください♪
それでは今回は終わりです。またね